2026年10月22日
この記事の要点
- 問題点:お客様にアポを取るときに確認する日付が、基幹システムやExcel、紙に分かれていて、データとして1つに集約できない
- 解決策:保険契約の期限やメンテナンスの期限など、アポを取るときに確認する情報を、お客様ごとにSalesforceへ1つにそろえ、今週アポを取るお客様をレポートで見る
- 効果:今週会うべきお客様を、手作業の一覧に頼らず確認できるはずです。AIで集約や抽出は楽になるが、どの情報をアポの判断に使うかを決め、データを整えることは残る
保険の満期、メンテナンスの期限、試乗から2週間。お客様にアポを取るとき、確認する日付はどこにありますか。
営業会議で配られる「今週アポを取るお客様」の一覧が、マネジャーのExcelの手作業でできていないか、確認してみてください。
この記事では、アポを取る日付をSalesforceに集約する方法を、2つの見直しとしてまとめます。
事例:アポを取る日付が、あちこちにあった
自動車の販売会社の場合
保険の満期日は、基幹システムから出力して、Excelで加工していました。クレジットの満了の時期は紙のシート、オイル交換などの時期は別のリストで管理していました。
それらをマネジャーが1つの一覧にまとめて、営業にアポ取りを促していました。
Salesforceの導入後は、保険契約や定期点検などの各オブジェクトに日付を追加して、レポートとダッシュボードで確認できるようになりました。紙のシートは移行データとして入力しましたが、完全には入力できず、整ったのは6、7割でした。
問題点:アポを取る日付が、データとして集約できない
お客様にコンタクトを取る日付が、基幹システムにも、Excelにも、紙にもあります。1つのデータとして見ることができないため、マネジャーが毎回、手作業で1つの一覧にまとめることになります。
原因は、マネジャーや営業の努力不足ではありません。日付が、1か所のデータとして整っていないことです。
見直すこと1:アポを取るときに確認する情報を、お客様ごとに1つにそろえる
お客様にアポを取るとき、確認する日付や経過日は何か。それを、お客様ごとに、Salesforceの1か所で見られる状態にします。
| 業種の例 | アポを取るときに確認する情報の例 |
|---|---|
| 保険 | 保険契約の期限(満期日) |
| 自動車・設備 | メンテナンスや点検の期限 |
| 試乗・見学がある商材 | 試乗から2週間、など経過した日数 |
事例では、保険契約や定期点検などの各オブジェクトに日付を追加して、Salesforceに持ちました。
どの情報をアポの判断に使うのかは、お客様の業務そのものです。私たちは、それをSalesforceの標準の使い方に合わせて持つ方法を提案します。
見直すこと2:今週アポを取るお客様を、レポートで見る
日付がそろえば、「今週、期限を迎えるお客様」を、標準のレポートやダッシュボードで見られます。
マネジャーが一覧を作り直す代わりに、営業会議で、同じレポートを見ます。何日前に動くかなどの基準は、お客様が決めてください。
新しく独自の仕組みを作ってまで、複雑にすることは、おすすめしません。
まずは、今使っているアポ取りの一覧表を開いて、その元データが、どこにあるのかを書き出してみてください。
AIで変わること、変わらないこと
変わること
| 項目 | これまで | AI時代 |
|---|---|---|
| 分散した日付の集約 | 基幹から出力し、Excelで加工し、紙を入力する。整うのは6、7割 | 集約の作業が置き換わる |
| 今週会うお客様を探す | マネジャーが一覧にまとめる | AIが基幹・Excel・Salesforceなど分散したデータを見にいくだけで、今週訪問すべきお客様を示してくれる(プロンプトで可能と考えています。実際に試した体験は、まだありません) |
| 不完全なデータの補正 | 人が目で確認して直す | 足りない部分の抽出や、Excelを見てのクレンジングをAIができる。整備が完璧になるのを待たずに始められる |
関連する体験は、こちらの記事に書きました。
- AIで予算実績管理の集計作業を自動化!Claude+Salesforce+GoogleSheet(複数のデータの突合)
- 【Claude+Salesforce】AIに「パイプラインを詰めさせて」みた(パイプラインの分析)
- データクレンジング不要!ClaudeからSalesforceへのスマートデータ登録術(データの整形)
変わらないこと
- どの情報をアポの判断に使うのか。基準は、会社として決める必要があります
- 足りない3、4割の確認と追記。お客様の業務知識がなければ、埋められません
- AIが示した結果で、実際に動くかどうかの判断
- 顧客情報や契約の期限を、AIに渡してよい範囲の確認
まとめ:効果・メリット
アポを取る日付を整えるために見直す2つのこと
●アポを取るときに確認する情報(契約の期限、点検の期限など)をお客様ごとに1つにそろえる
●今週アポを取るお客様を、レポートで見る
見直したあと、お客様にとって、次のような変化が期待できます。
- 今週会うべきお客様を、毎週の手作業の一覧に頼らず確認できるはずです
- 営業の担当が変わっても、アポを取る日付が引き継げます
- 更新や点検の機会に気づきやすくなるはずです
私たちにとっても、日付ごとの個別の作り込みが減ります。そのぶん、稼働後の運用支援や、AI活用の提案に、時間を使えます。
AIで、集約や抽出の作業は減ります。でも、どの情報をアポの判断に使うのか、データを整えることは、残ります。
まずは、今使っているアポ取りの一覧表の元データが、どこにあるのかを書き出してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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